寝る子は育つ。大人もね。
寝る子は育つ。日本人なら誰もが聞いたことのあるフレーズですよね。
それは子供の頃の話しで中学生にもなったらそりゃないだろう。と思ったあなた。それは大間違いだということが、ワシントン大学のマーカス教授の研究でわかったそうです。
この研究で、従来の定説『何もしていない時は、意味のある脳の活動は行われていない』を覆すことになったそうです。
そもそも全身が使うエネルギーは1日約2000kcalで、脳が使うエネルギーはそのうち400kcal。
この脳が使う400kcalのエネルギーのうち、意識的な活動に使われるエネルギー量はなんと5%程度しかなく、20%は脳の細胞の維持、修復に使われているそうです。
残りの75%は『謎の脳の活動』に使われているという。実は、 何もせずにぼんやりとしている時に脳は大量のエネルギーを使っているのだそうです。
『デフォルトモードネットワーク』これは教授によって、意識して何かに取り組んでいる時ではなく、何もしていない時にこそ、活動が高まるという脳現象のことを名付けたものです。
75%の謎の脳活動こそが成長に重要なことで、人は何もしていないように見えるぼーっとした時間(瞑想もよい)や睡眠中に、記憶の整理や定着をはかったり、自分自身について考えたりするというのです。
ある記事に、練習とは脳に情報を与えること。
ダンスや楽器など『体で覚える』のも同じ。これもまた身体感覚を通じて脳に情報を与えることなのです。
そして、ここで驚くべき事実なのですが、『練習中は上達はしない』そうなのです。なぜなら、練習中は様々な情報を脳に送信している時間だからです。
練習内容をきちんと消化し、本当に使えるようになる(上達する)のは、それらの情報をインストールし終えたとき。
そのために絶対必要なことこそがオフタイムであるという事実が科学で証明されたそうなんです。
実は私も昨年の12月からこの2月に入るまで、2ヵ月あまり・・・全くやる気がせず、ただぼーっとしたり、鍼治療に行ったり、良く寝たりしていました。自分がこの先どう進んで行ったらいいのかわからなくなったからです。
ところが急になのですが、今『やるべき道』が見えてきたような気がするのです。
その道はまたいつか違うところへ向くのかもしれません。でも、なんだか『クリア』になった気がするのです。
これは、知らず知らずのうちに脳が自分自身について考え、情報の整理をしてくれた証拠なのかもしれません。
ダンスに夢中の娘が、昼寝ばかりしていても、ぼーっとしていても、それは一生懸命インストールしてきたダンスレッスンの定着中。塾で3時間、集中して学んできた知識の整理中であり、逆にこのオフタイムがないとダメ。彼女の10年先を見据えて『暖か~い心』で見守ることにしました。