業界とポジショニング、働き方から考える就職先選び。

小樽工業高校11月25日、建築の勉強をしている高校生への講演依頼受け小樽工業高校に行って来ました。

(公財)北海道女性協会の『いきいき未来講師派遣事業』で、お題は建設業界に生きている私が『未来の若者』に伝えたいこと。でした。

テーマを『自分の地図を作らないと迷子になっちゃうヨ~!』とし、この業界に20年いたからこそのお話しを全力でさせていただきました。

今年の求人倍率は1973年以降42年ぶりの最高タイを記録しています。建設業にあっては3.06倍。ちなみに、こちらの高校は6倍だそうです。

しかし離職率を見てみると、高卒の場合
・1年以内離職率・・・19.4%(平成26年度就職者)
・2年以内離職率・・・31.8%(平成25年度就職者)
・3年以内離職率・・・40.0%(平成24年度就職者)
となっており、3年以内に退職する確率がほぼ2人に1人と非常に高くなっています。

これらの現状を踏まえ、その理由についてを2つの切り口で説明させて頂きました。
・1つ目 どんな『職種』を選ぶのか?
・2つ目 どんな『働き方』『生き方』を目指すのか? 

1つ目をお話しした理由は、この業界の守備範囲が『めちゃくちゃ広~いから!!!』です。建築を目指す学生にとって1つの業界でしかないと思っている建設業界ですが、社会に出てみるといくつもの畑違いの業界が存在し一度就職してしまうと、なかなか業界を移動するのが難しい。

だからこそ
・各業界がどのような仕事をしているのか?
・業界内のポジショニング(施主・元請・下請)はどうなっているのか?
を知り、自分がやりたいことは何か。自分の性格から考えたらどのポジションの会社が良いのか?を見据えた上で、就職先を決めなければいけないというお話をしてきました。

2つ目をお話しした理由は、これからの時代背景を理解したうえで、働き方の人生設計をしなければいけないと思ったからです。これからの時代いかに『柔軟』に生きるということが時代を生き抜く『鍵』になるからです。

そこで、
・働き方にはどんなものがあるのか?
・今後、どんなことが『職』選びのキーポイントになるのか?
を、わかりやすい事例を交えてお伝えしました。

まだ15才~17才と若い学生さんでしたので、なるべくわかりやすくお伝えできるよう努力しましたが、それでもやはり難しかったかな?

じゃっかん目が点だったかも(笑)

1人でも良いので『心』に突き刺さり『近い将来』思い出してもらえる時が来ればな?と思っているところです。各業界の役割とポジショニングを知るだけで、就職してから『こんなはずでなかった』という事態から脱却できます。

建築系の学校では、専門的知識の勉強の他にも、こういった実社会のお話しも取り入れて頂ければ、未来の建築技術者にとってより長く充実した人生を送って頂けるものと思っております。

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