タダでしてあげることは『良いこと』とは限らない
社会的起業もNPOも収益事業なんです
女性が『おうちビジネス』で起業する場合、子育てや介護などの身近な問題を解決しようと始めるケースが多く『社会的起業』に近いと言われることがあります。
社会的起業とは、社会問題の解決を目的として収益事業に取り組む事業体の事でありソーシャル・ビジネスとも呼ばれています。
ここで注目してほしいのは『収益事業』であるということです。
もう一つ『NPO』というのを聞いたことはありますか?NPOとは広義では非営利団体のこと。狭義では、非営利での社会貢献活動や慈善活動を行う市民団体のこと。とウィキペディアには記載されています。
このNPOですが、多くの方が大きく勘違いしていることがあります。
それは『非営利』という部分。この言葉を『無料』だと思っているという人が多いということです。非営利というのは、団体が利益を上げてもその利益を構成員(会員など)に分配しないという「非分配」を意味します。
つまり、利益を上げてはいけないという意味ではなく、『利益があがっても構成員(社員など)に分配しないで、団体の活動目的を達成するための費用に充てること』と説明することができます。
もし自身がこの活動で、高齢者の介護に携わったのであれば、当然あなたの人件費は支払れ『無料』つまり『ボランティア』ではないのです。
多くの方がここをはき違えています。NPO団体の中には、最初から『ボランティア』が前提で参加を呼びかける場合があります。受ける方もNPOだから当然か。と受けてしまいますが、それは本来からすると間違えなのです。
もちろん、自身もボランティアを快く了承し参加するのであれば、何も問題はありません。
つまり、社会的起業もNPOも『収益事業』であることに変わりはなく、お困りごとを解決し『感謝されて』その対価を頂いているのです。
女性の『母性マインド』が仇になる
女性は基本的に優しい生き物です。しかし、この『優しさ』がかなりクセ者です!タダでしてあげることは『良いこと』とは限らないからです。そもそもタダでする事は『奉仕活動』です。
タダでしてあげていると、やってもらえる・タダなのが当たり前になり、中にはやってもらえないことに不満を言い出したりします。結果として相手をダメな人間にしてしまっているのです。
こんな例があります。スクールを運十年運営してきた先生に、これから起業サポートのお仕事をしていくとお話ししたところ、それでお金取るの?私はタダでしてきたよ。と言いました。
どんなサポートしてきたのか?とお聞きしたところ、自身で○○校といって各地にスクールを立ち上げ、生徒を集客し一人でも集まればスタート。そのスクールごとを自身が育てた(資格を発行した)お弟子さんにタダであげていたそうです。タダで。
その結果、そのお弟子さんどうなったの?と聞いたところ、それがさ『1人くらい生徒よこされてもやらないよ』とか『もっとまとめてから言ってよ』と文句を言い始めたそうです。
もっと集客してあげればいいんだけど、昨今のITの進化についていけないし、ノウハウもわからない。と
いやいや、そもそもそれって起業サポートではないのでは?自分で集客できないと意味がないし、IT活用も自分でしなくて誰がしてくれるの?という話です。
つまり、お腹を空かせた人に、魚を取ってあげるか?魚の取り方を教えてあげるか?という話し、そのものですよね。結果として先生はその生徒さんをダメな人間にしてしまったのです。
女性は特にこの傾向が強いです。世の中は『等価交換の法則』で成り立っている。ビジネスではそれを崩してはいけない。ということを肝に銘じ『おうちビジネス』に取り組みましょう。